ProteinDFプログラムをコマンドラインから実行するには、以下の手順で行います。
ProteinDFを実行する(入力ファイルが存在する)ディレクトリに、 中間データ作成用ディレクトリ(デフォルトはfl_Input, fl_Table, fl_Work)を作成します。
ノート
これらのディレクトリは pdf-setup コマンドでも作成できます。
ノート
これらのディレクトリに書き込まれるデータは、巨大なものになります。 高速かつ容量の大きなディスクにディレクトリを設置することをお勧めします。
シリアル版で実行するには、以下のコマンドを実行します。
% $PDF_HOME/bin/PDF.x
計算が始まると、標準出力に各SCFにおける全エネルギーの値が順次表示されます。 計算結果の一連のデータは、ログファイル(fl_Out_Std)に出力されます。 ログファイルファイルには全電子計算の過程における中間データも出力されます。
以下のようにProteinDFプログラムを実行します。
% mpiexec -n N $PDF_HOME/bin/PDF.x
ここで、 N には並列計算を行うプロセッサ数を指定してください。
ノート
MPIプログラムの実行方法は、計算機環境によって異なります。 計算機システムのマニュアル等を参照してください。
計算が始まると、標準出力に各SCFにおける全エネルギーの値が順次表示されます。 計算結果の一連のデータは、シリアル版と同様にテキスト形式で ファイル(デフォルトのファイル名はfl_Out_Std)に出力されます。
ProteinDFは限られた計算機資源で、 大きな計算対象を効率よく計算するために、 いくつかの動作形式を持っています。
run type | parallel method | matrix |
---|---|---|
serial | OpenMP only | replica |
replica_static | MPI/OpenMP hybrid | replica |
replica_dynamic | MPI/OpenMP hybrid | replica |
distributed | MPI/OpenMP hybrid | distributed |
ノート
分割統治法では、すべてのプロセスが演算処理に参加するので、 プロセス数が少ない場合に有効です。 負荷が均等に分散できない欠点があります。
ノート
memory_size キーワードでプロセスが利用できるメモリ量を指定します。
警告
メモリ不足によってディスクを利用した場合は、パフォーマンスが劣化する場合があります。
ノート
マスター-スレーブ法では、マスタープロセスはタスクの分散に専念し、演算を行いません。 負荷が均等に分散できるので、プロセス数が多い場合に有効です。
ノート
memory_size キーワードでプロセスが利用できるメモリ量を指定します。
警告
メモリ不足によってディスクを利用した場合は、パフォーマンスが劣化する場合があります。